目次
結論
長期金利の低下で銀行の収益率が下がり、優秀層を採用できなかったから
稼いでいた企業と学生の変化
時代を代表する企業を反映したものとして、ダウ工業指数を取ってみます。
1928~ | 工業銘柄が中心(GE、USスチールなど) |
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1940~ | WWII末期から徐々に消費財が増える(P&Gなど) |
1950~ | エネルギーセクターも増える(エクソン・モービル) |
1970~ | 金融銘柄が増える(シティバンク、JPモルガン) |
1990~ | IT・ハイテク・通信銘柄(アップル、IBM,AT&T) |
このように、産業自体は。工業→消費財→エネルギー→金融→IT・ハイテクの順に時代を代表してきています。
引き続きITは強く、次はやはりヘルスケアや宇宙産業が増えてくるのでしょうか?
このように時代を代表してきた企業と東大京大などのトップ層の人気の企業というのは関連があるように思われます。変遷はこちらのリンクをどうぞ
以前に比べてコンサルやIT企業(GAFAなど)やベンチャー企業、海外直接就職に優秀層が流れているようです。
実際私が働いていたベンチャー企業の有名企業たちはこぞって4年間海外大に進む日本人の採用を必死にしようとしていました。
優秀層も東大・京大→海外大学卒や海外人材に変化してきているようです。
長期金利の変遷
日本の銀行の稼ぐ力が減ったのは、長期金利の低下と直接企業が資金調達をするのが容易になったからです。
具体的には、1980~1990年代は日本長期金利が5%以上あり、ただ脳死して預金を増やして貸し出しを増やすだけでぼろ儲けするような商売でした。長期金利のチャートはこちら
この年代に採用されたのは、今の50~60歳くらいの年代の銀行員です。一番楽においしい蜜を吸えていた世代と言えます。多分あまり使えません。
またこの年代に銀行の中心だったのは70~80歳くらいの戦後の発展期を乗り越えてきた世代です。彼らの世代からすると、みな使えない人材に見えるでしょう。
今では長期金利はほぼゼロやマイナスを推移しており、預金はコストでしかありません。
口座維持手数料やリストラはそのためです。
稼いでいない企業に優秀な人材は流れません。また楽に稼いでいた老害がリーダーでは銀行は変わりません。
ついでに愚痴
また銀行員に求められているスキルとして、ミスをしないなど挑戦を阻害するような文化が存在しています。
これは。50~60歳代の挑戦しなくても勝ててきた層がリーダーであり、かつ金融庁による締め付けがかなりきついことが原因です。
今求められているのは変化を恐れず挑戦する人材です。
今というかどの時代もだと思います。
まとめ
結論銀行員のレベルが下がり、使えない理由は長期金利の低下と高利益産業の変遷によって銀行に優秀層が就職する理由がないからです。
これに文句を垂れているだけでは仕方がないので私も一人の銀行員として少しでも稼げる企業に変革する責任があります。
DXの推進やコングロマリット化、ベンチャー投資など強くなる施策を提案できる強い銀行員になります。