銀行員全般

銀行員1年目で取る資格(富裕層営業)

目次

証券外務員一種

最低限取らなければならない資格の中で最大の難関となるのがこの資格です。銀行員も運転免許といっても過言ではないと思います。

この資格は、金融機関に勤務し、お客様に金融商品を販売する際に必須の資格です。

この資格なしで金融商品を売ることは許されていないので、もし日本国内で怪しい運用商品を勧められたら、この資格を取っているかをド詰めしましょう。

この資格には実は二種もあり、その違いとしてはデリバティブや信用取引などの商品が一種では扱えるが、二種では扱えないという点にあります。

証券外務員一種はテストセンターのPCで受ける形式で、合格のためには440点中7割の308点以上を得点する必要があります。

制限時間は2時間40分、終わり次第途中退室することも可能です。受験資格は特にないので、学生でも取ることができます。

私の銀行では内定者時代に取るように言われました。金融に関して、勉強したことがない人にとってはかなり難しい資格のように感じるとは思います。

毎年、同期内で5%くらいは落ちていると思います。

この資格落ちるとかなり人事と同期内から冷ややかな目線を受けることになります。

一度落ちると、1か月は再受験ができないので1か月は冷ややかな視線と同期によるいじりに耐えながら勉強する必要があります。

僕の同期にも落ちた人がいて、研修担当の人事部の方につかまって居残りで勉強や課題が与えられていたようです。

勉強法としては、テキスト1周読んだ後は、問題を解きましょう。

証券外務員一種は、テストセンターでいつでも受けられる形式なので基本的には過去問などを繰り返し使ってテストが構成されています。なので問題を解いて解き方や出題されやすいい部分を把握して、テキストに戻る方が圧倒的に効率が良いです。

問題集は個人的にはWEBの問題集で解いた方がよいと思います。

テキストに付随されているWEB問題集や検索しても出てきます。

理由としては、数値で自分が何%の正答率が取れるのか弱点の振り返りが楽であること、電車などの隙間時間でササッと問題演習ができるからです。

当時は受かればいいやで勉強していましたが、最近テキストを振り返ってみると理解していないとマーケットの動きがわからない点もあるなと感じました。

侮るなかれですが、そこまで難しくはないです。

内部管理責任者

内部管理責任者とは、金融商品の営業をする上でその運営がコンプライアンスに違反しないかをマネジメントする役割で支店や部署の管理職が担っています。

この資格も、テストセンターのPCで受ける形式で、合格のためには500点中7割の350点を取る必要があります。試験時間は90分で途中退席可能となっています。

正直外務員の5%くらいの難易度しかありませんので、落ちたらいじれるレベルではないです。確実にバカか不真面目であるという烙印を押されます。むしろ心配されるまであります。

僕の同期で落ちた人は一人もいませんでしたし、先輩も後輩の代でも聞いたことがありません。

この勉強法も、テキスト読んだらWEB問題集をひたすら回しましょう。正直一夜漬けでも全く問題なく受かると思います。

生命保険募集人・損害保険募集人(一般)

この資格は、銀行で生命と損害保険を販売するのに必要な免許のような資格です。

これらの資格もテストセンターで受験し、合格のためには100点中70点をとる必要があります。試験時間は60分で、途中退室もできます。

このテストは、実はPCにテキストが入っているので事前の勉強では、テキストのどこに何が書いてあるかを把握していれば満点が取れます。

ケアレスミスをせずにいかに早く会場を出れるかのゲームだと思いました。

一夜漬けも必要ないくらいなので、試験会場に行くだけで資格が取れます。

生命保険募集人(専門・変額)

この資格は名前からもわかる通り、生命保険の中でもより複雑な商品を販売するのに必要な資格となります。

生命保険募集人(一般)とは異なり、筆記試験で決まった日にしか受けることができない資格なので落ちると営業ができない時期が発生する可能性があるので落ちるとかなりの問題です。

私は入行してから10月の初めに受けましたが、一般の時のテンションで行くと100%落ちるくらいに難易度は上がりますが、外務員ほど難しいという印象は受けませんでした。

合格には、それぞれ100点満点中70点を取る必要があり、制限時間は60分で途中退室ができます。

ここまでお話しした資格は取らないと営業ができないような資格でした。なので資格を取る意味等を深く考えずにまずは合格しましょう。

ファイナンシャルプランナー3・2級(FP協会)

ファイナンシャルプランナーは皆さん一度は耳にしたことのある資格なのではないでしょうか。

この資格は金融周辺知識を総合的に学べる資格ですが、取ったからと言ってなにか専門業務ができるわけではありません。以下の6項目を学ぶことができます。

  • ライフプランニングと資金計画
  • リスク管理
  • 金融資産運用
  • タックスプランニング
  • 不動産
  • 相続・事業承継

きんざい協会とFP協会の二つの主催する団体がありますが、どちらでとっても資格としては変わりません。FP協会の方が簡単という噂を聞いたことがあります。

FPは集合して受ける資格で年に3回しか受けるタイミングがありませんし、2級を取るためには3級に受かる必要があります。

学科と実技を午前午後で分けて受けます。実技と言っても計算問題と記述問題であるだけです。

合格するためには、60%以上を得点する必要があります。試験時間は3級は学科120分実技60分、2級は学科120分実技90分となっています。

難易度は3級は金融業界にいれば一夜漬けで合格できるような内容で、2級は証券外務員と同程度かそれ以下だと思います。

私は3級は前日のみ、2級は3週間くらい勉強しました。勉強法は外務員などと同様にテキストを通読したらWEB問題集をひたすら回すだけです。

FPはしっかりと勉強すると営業に活きてきますので受かった後にも真面目に勉強をする価値があると思います。税制や運用やローンなどはかなり使うことが多いです。

金融AMLオフィサー(基本)

これはあまり聞いたことがないのではないのでしょうか?

金融AMLオフィサー(以下AML)は最近できた資格です。AMLはAnti Money Launderingの略称で国際的なマネーロンダリングに対応するために金融機関の職員のマネロン対策への意識向上のために作られた資格です。

その背景には、2019年10月にFATF(金融活動作業部会)が日本に監査をしたからです。結果次第で国内の金融機関の格が決まってしまうので、躍起になって意識向上を図ったのでしょう。

AMLもテストセンターで受ける形式で、50問中35問の正解で合格となります。制限時間は90分で途中退出が可能です。

難易度的には、内部管理責任者と同じくらいで一夜漬けでぎりぎり受かる受からないかくらいの難易度です。最近できた資格ですのでサンプルが少ないのが少しネックなので余裕をもって勉強しましょう。

まとめ

銀行員は勉強することが多いというイメージがあると思いますが、正直その通りです。しかしとらなければならない資格に関してはそこまで難しくはないのです。

むしろ相場や経済の勉強の方が圧倒的に難しいので、勉強するべきはそれらです。

もし就活生なら為替や株価などを勉強していた方が資格を取るよりもよっぽどアピールになると思います。