銀行員全般

【出世に有利】銀行で本当に評価されるおすすめの資格6選(富裕層営業)

目次

CFP/FP1級

CFPとFP1級の違いはそれぞれ民間資格か国家資格かの違いであり、求められる知識は基本的に同じです。

この資格は知識があることを証明するだけであり、宅建士のように独占業務はありません。

この資格は、ライフプランニング、リスク管理、金融資産運用、タックス、不動産、相続・事業承継の6分野において高度な知識を求められます。

この6分野は資産コンサルティングの神髄であり、基本かつ重要なものになっています。

宅建士よりも資格の取得な難易度は高く、ここで得た知識に関しては富裕層の資産のコンサルティングをする際にそのまま使えるケースもあるような内容になっています。

  • 将来必要になるライフイベント資金から必要な利回りを計算して運用提案する
  • 年金の必要額から個人年金を提案する

などが具体例としては挙げられます。

またその難易度からテキストが多く存在せず、勉強することも難しい内容になっています。

まずはFP2・3級の勉強から始めていくことをお勧めします。

宅地建物取引士

宅地建物取引士(以後宅建士)とは、不動産の売買や賃貸に関する重要事項を顧客に説明することができる国家資格保有者のことを言います。

富裕層営業で不動産がないということはほぼ間違いなくありません。

節税対策やキャッシュフローの創出、資産分散のために不動産を持っているケースは非常に多いです。

銀行のビジネスにおいても不動産が動くという時には、

  1. 不動産の購入資金に対する融資
  2. 不動産売却後の資金に対する運用相談、相続にかかる節税・分割対策

など収益になる部分が多く発生します。

したがって不動産の知識を体系的に勉強する上でこの資格を勉強し保持することには価値があると言えますし、不動産業界への転職も視野に入ります。

不動産の売買関係の法律や不動産関係の税制などを学ぶことができます。

またこの資格から派生して不動産系のキャリアを進みたいと考えた時には

  • 不動産鑑定士
  • 不動産コンサルティングマスター
  • 不動産証券化協会認定マスター

などの資格に挑戦すると、銀行内で不動産の専門部署に移動したり、不動産専門運用会社などの高度な知識を要求される企業への転職の可能性も出てきます。

特に不動産の業界においては会社の看板よりも個人としての評判の方が評価される傾向にありますので、銀行員としてだけでなく一ビジネスマンとしての戦闘力を高めたい方にはお勧めです。

証券アナリスト

ここでは日本証券アナリスト協会検定会員(CMA®)のことを言います。

証券アナリストもCFP/FP1級と同様に独占業務があるわけではありません。

ここでは統計学や経済学、会計の知識などを活用しながら企業や市場の成長性などを分析し、証券投資をする上で必要な判断材料を洗い出すことが求められます。

ただし、証券アナリストの意味合いとしては投資調査業務に配属されるためのアピールや最低限の知識があることを証明するといったことでしかありません。

取ることによって、自分のキャリアを進める上での一つのアピールポイントにはなるので、運用系キャリアを検討されている際には取ることをお勧めします。

例えば

  • 市場分析から市場商品を開発する
  • アナリストレポートを配信して営業のサポートをする
  • 銀行の自己勘定の運用業務をす
  • ファンドに転職してファンドマネージャーやアナリストになる

など様々なキャリアを歩める可能性があります。

税理士

この資格は皆様もご存じなのではないのしょうか?

税理士は会計と税法の知識をもとに顧客の税額試算や節税対策などを行う業務です。

富裕層ほど収入が多く、もちろん税金も多く取られることがありますので税金へのコンサルティングのニーズも非常に多いです。

特に富裕層は相続税の対策のために暦年贈与や信託の活用、保険・不動産・太陽光投資の活用などの節税できるスキームへのコンサルティングを求めています。

税金関係を体系的に学ぶことができ、かつ国家資格で独占業務があることから非常に価値が高い資格であると言えます。

例えばできる提案としては

  • 相続税対策のために生前贈与扱いにできる贈与保険を提案する
  • 500万円の非課税枠を用いた生命保険の提案をする
  • 教育資金贈与などの非課税贈与を提案する
  • ローンや不動産などを用いて資産の圧縮を提案する

公認会計士

会計士も皆さんご存知の資格ですよね。

税理士は税金関係の独占業務なのに対し公認会計士の独占業務は財務諸表に対する外部からの監査です。

富裕層営業において、会計士の資格や知識があると評価される理由は富裕層の多くは企業オーナーであることが多いからです。

ほとんどの富裕層は、地主か企業オーナーでどちらも法人を持っていることが多いです。

個人と法人としてもどちらの資産に対して豊富な知識でコンサルティングができることには大きな価値があります。

例えば、

  • 相続税対策のために不動産を自己所有の法人に持たせるスキーム
  • M&Aで事業売却した後の税金の対策
  • オーナー企業事業承継にかかる融資

など提案の幅が広がります。

最後に

評価されるのは資格ではなくて、その過程で得た知識を活かした提案や実績です。

資格不要論ももちろん理解できますが、何も行動しないよりは圧倒的に価値のあることだと考えています。

資格をどのように活かしてキャリアを構築していきたいのかという目線を持ちながら勉強するようにしましょう。

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