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プライベートバンカー カネ守りと新富裕層
この小説は超富裕層の運用を担当するプライベートバンカーをモデルにした小説です。
正直金融関係に知識がないとよくわからないと思います。
野村証券→三井住友銀行→バンクオブシンガポール→ウニクレディットでプライベートバンカーとして働いた杉山智一氏の実体験をもとにした小説となっています。
紙の月
ドラマにも待っている銀行の支店の窓口の方が主人公の小説です。
子供ができず、夫からモラハラを受け窮屈な生活をしていた主人公が銀行で営業の仕事に就き充実感を取り戻していった。
そんな時男子大学生と出会い、貢ぐようになっていく。その中で銀行員としてあってはならない顧客の資産に手を出してしまう。
銀行の窓口で働いていたもしかしたらあるかもしれない話です。
無能だとしても銀行員の給料が高いのは不正に手を染めなくても生きていけるようにするためなんですかね。
庶務行員 多加賀主水が許さない
元銀行員の江上剛氏の作品で、多様な経歴を持つ主人公が銀行の「雑用係」として働いている。
銀行の巨悪や不正に対して、バックグランドを活かした経験とスキルで立ち向かっていくいわゆる勧善懲悪ものの小説です。
テレビ朝日でもドラマ化されており、俳優の高橋克典さんが主人公を演じています。
他にも「庶務行員 多加賀主水が悪を断つ」などシリーズ化されています。
半沢直樹
言わずと知れた有名銀行小説のドラマ化されていないストーリーです。
ドラマシリーズの前の前日談、エピソードゼロですかね。
内容は美術館の買収劇等また半沢らしい勧善懲悪の内容になっています。
まとめ
昔の銀行の小説を読むと、今の上席や役員がどんな環境で若手の銀行員時代を歩んできたのかが断片的にわかるようになるかもしれません。
単なる娯楽として読むのもいいですが、元銀行員が書いているからこそわかる銀行の空気感を想像するのもいいのではないでしょうか。