銀行員全般

銀行のビジネスモデルはサブスクに似ている?

目次

サブスクリプションとは?

サブスクリプションの特徴は、定額でサービスを使い放題出来ることが特徴です。例えば、AmazonのPrimavideoなど毎月定額で、映画やアニメ、ドラマが見放題のサービスのことを言います。これはユーザー側からみた視点のサブスクリプションです。これをサービスを提供する側から見ると毎月定額の利益が入ってくるビジネスを意味します。先ほどの AmazonのPrimavideo であれば、映画などのコンテンツを仕入れたり、顧客を増やすマーケティングや顧客管理のコストとユーザーが毎月支払う使用料の差額が利益として自動で入ってくるのです。

このようなビジネスの形をストックビジネスとも言います。これは定額を支払う顧客すなわち定期的に自動で利益をもたらすストックを増やしていくというビジネスモデルのことを言います。

 

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銀行はどこがサブスクなのか?

銀行の基本的なビジネスモデルは、預金者から預かった資金を融資や運用に回した時の利回りと預金者に提供する金利の差から利益を得るという形です。この基本に則れば、預金額が増えれば増えるほど銀行の利益は増えていきます。こういう意味では銀行はサブスク=ストックビジネスをかなり昔から行っていたといえます。

サブスクなのに銀行は終わりと言われる理由

昨今銀行は就活生からの人気もなく、一昔前に行きたい会社であったといわれることも多いです。この理由としては銀行独特の古い慣習もさることながら将来的に稼げそうにない業界と考えているからというのが1番なのではないでしょうか?この原因は日本のマイナス金利政策と金融庁による規制の強化です。マイナス金利によって、融資と預金者に提供する金利の差が小さくなるのと同時に、国際的にマネーロンダリングに対処することが求められ人件費がかさばることで収益が少なくなっているのです。

GAFAのサブスクの行く末は?

今の銀行の姿から今イケイケのIT企業のサブスクリプションの行く末を考えてみてみます。ネガティブなシナリオを考えると、銀行同様にサブスク料金の低下と規制の強化が予想されます。音楽や動画配信のサブスクはよく考えると使わなければ損なサービスであり、競合も同じような内容を展開しています。これからもより競合が生まれるたび価格競争が生まれ徐々に価格が崩壊していく可能性があります。また2019年7月にfacebookが個人情報を大量に流出した問題で5400億円の制裁金が課せられたように、個人情報に対する規制がより多く課せられそのたびに、対処していき徐々に自由な企業経営ができなくなってき、コストもかさんでいくという可能性です。どちらもあり得そうなシナリオではあると思います。

まとめ

現代のビジネス環境では栄枯盛衰がものすごいスピードで変化していきます。私が勤めている銀行も5年後にはなくなっているかもしれませんし、またはIT化と金利の上昇でめちゃくちゃに稼いでいるような企業になっているのかもしれません。未来がどうなろうとも視野を広く学び続けることが重要であるといえます。