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ドル建て保険と米国長期金利の関係は?
そもそも米国長期金利が下がるとなぜ保険商品が維持できないのでしょうか?
この理由は保険会社は、ドル建て保険の場合米国の長期国債をメインにして運用をしているからです。保険商品はたいていの場合、保険契約者に運用利回りを約束します。10年持てば何%増えるといったようにです。
この約束する運用利回りを「利率」と呼びます。この利率は保険会社が運用している国債の利回りから人件費などの経費を引いた形で商品に反映しています。
したがって長期金利が下がると当然保険商品で約束できる利率も下がるというわけなのです。理想はなるべく若くて、利率が高いタイミングで加入するのが良いということになります。
米国長期金利チャート(1790年から)
【出典】BUSINESS INSIDER (画像をクリックすると画像元にサイトに移動します)
1790年からの米国10年債利回りの動向を示したチャートがこちらです。
なぜこんなにも長いスパンのチャートを引き合いに出したのかというと保険商品というのは10年20年といった息の長い商品であるため短期での目線よりも長期的に見たほうがよいと判断したためです。
2017年でチャートが切れているので2020年5月の現在ではFRB(アメリカの中央銀行)が企業の資金繰りを助けるためにお金を市場に流し、政策金利をゼロ金利にしている関係で、長期金利も1%を切っている状況です。
ここからが考察
それでは今後この米国長期金利ははどうなるのか?がみなさんの疑問だと思います。
私の結論としては米国長期金利は、今後2~3年で底を打ち上昇を始めて2040年ごろにピークになると予想します。
基本的には長期金利は物価上昇率と雇用率を主な変動要因とします。ここを予想しに行くのは正直いくらでも妄想ができますし、すべての変動要因を加味するのは神様でしかできません。
そこで私は違う切り口で考えてみたいと思います。私の切り口は米国長期金利をテクニカル分析を用いて考えるというものです。
ここでは、ダウ理論という考え方を用います。簡単に説明します。
取引をしている人の心理は基本的には「持っているものが高くなれば売る、安くなれば買う。」であり「価格は売り手が多ければ下がり、買い手が多ければ上がる。」のでチャートは大なり小なり波を打ちながら推移していくという考え方です。
この見方で上記のチャートを見てみると、米国長期金利は1800年・1865年・1920年・1980年ごろに高値を付けています。
高値から約40年間下げ続け、20年間かけて上昇しているようです。
このことから1980年の40年後は2020年でかつ長期金利も底をつけそうであることから、法則に当てはまっているように感じます。
結論
保険入ろうと思っているのであれば安い保険料の月払いなどで加入しておいて金利が2040年ごろに向かって金利が上昇してきたらその保険を払い済みにして新しく契約し直すのがいいのと思います。
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