意見

学校の勉強は必要ない?役に立たない?

目次

結論

結論としては、少なくとも自分で学校の勉強が必要かどうか判断できないようなうちは勉強をした方がいいと思います。

ここでいう勉強は学校の勉強のみならず、本やテレビ、Youtube、友人からの学びを含みます。

学校の勉強をなぜ必要ないと思うのか

まず、学校の勉強が必要ないと思う主な理由は以下の2点だと思います。

  • 将来何の役に立つのかがわからないから
  • 自分が勉強できないから

確かに3平方の定理や化学記号を覚えることで受験以外で何の意味があるか分かりませんよね。

勉強ができないとより勉強する価値を見出すことが難しくなるのも非常に分かります。

原因:将来が見えない

勉強が必要ないと思う理由を先ほどの2点だとすると、こうなってしまう原因は自分自身とが日本の教育にあると思います。

自分自身の問題

まず自分自身に問題があると考える理由をご説明します。

自分自身の問題とは、自分の将来を真剣に考えていないからだと思います。

将来的に大学に行って就職すると考えてるのであれば、少なくとも受験や大学の講義のために勉強が必要です。社会に出たら確かに役に立たないかもしれません。

また受験をせずに仮に受験をせずに、就職したりスポーツや芸術で一人立ちする予定だとしたら確かに受験勉強もしないので必要ないように感じるかもしれません。

この両者に共通しているのは、社会に出てから学校の勉強は約に立たないと考えられる点にあります。

このように考えてしまう理由は、社会に出た時のイメージを自分自身で考えきれていないからであると思います。実は社会に出てから、学校で勉強したことが役立つ場面がかなり潜んでいるのです。

社会に出てからのイメージが付きづらいのは日本の教育に問題があると思います。

日本の教育の問題

日本の教育では、正解が一つしかないものを考えさせるものが多いように感じます。

自分の将来に本来正解はありません。自分だけの答えを作っていくものです。

その点で日本では自分のキャリア設計に関する教育がかなり軽視されています。

例えばドイツでは、小学校の卒業と同時に自分のキャリアを選択します。大学に進学するコース・専門職を目指すコース・それ以外の三択から選ぶようになっているようです。

良くも悪くも日本は将来に対する自由度が高すぎるため、社会に出るまで期間で勉強することが将来の役に立つ実感がないのかもしれません。

原因:勉強ができない

個人的には勉強ができない理由は、勉強していないか、外部環境に問題があると思います。

勉強しないから

勉強をしていないから勉強ができないのは当たり前です。問題はなぜ勉強しないかという点にあると思います。これは先ほど述べたように何のために勉強するのかいう将来設計ができていないため、勉強する動機が湧かないのだと考えています。

外部環境に問題があるから

外部環境を大きく分けると4つに分解できます。

  1. 学校
  2. 教師
  3. クラスメート
  4. 教育カリキュラム

学校

学校が勉強できない理由になるのは、荒れている学校やスポーツ中心の学校であった場合、どうしても勉強するのは難しいと思います。

教師

また勉強をしているとわからないことが必ず出てきますが、このときわからないを解決してくれるのが教師です。勉強をしなくなる原因に、わからなくなって放置したがゆえにそのままできなくなるケースが多いですが、教師がわかりやすく解説できるかが重要になってきます。

クラスメート

クラスメートの存在も重要です。極端な話いじめにあっていたら勉強する気も学校に行く気すら起きることもないと思います。

またアメリカの企業家のJim Rohnのこの言葉になる「周囲の人間の平均が自分になる」というものがあります。これを5人の法則やつるみの法則と呼んだりしますが、人は周囲の人間に影響を受けやすいことを意味しています。

これは学校で長時間一緒にいるクラスメートの勉強に対する姿勢が大きく自分に影響することを意味していると考えられます。

Jim Rohn(1930~2009)アメリカの起業家。IBMやマクドナルドでコンサルタントとして貢献。著書には「逆境は天からの贈り物」など。

教育カリキュラム

個人的には、これが一番の問題なのではないかと考えています。

日本の勉強の多くはたった一つの正解を求める傾向にあります。受験が正解を求めさせるものが多く、そうなるのは仕方がないことだとも思います。

しかし、社会に出てからは正解を出すのではなく、自分なりの答えを作り上げることが必要になってきます。

その答えには正解はありません。

正解はありませんが、評価はされます。

この正解のない答えを作る練習は、夏休みの読書感想文や美術でしかほとんどしていません。

ここが学校の勉強と社会に出てから約に立つことに隔絶をもたらしているのだと思います。私自身銀行で富裕層に営業をしていますが、お客様にとって必要なものは異なりますし、正解も複数存在していたりします。

お客様にとって何が最善なのかを自分で考えて提案し、修正しながらお客様の課題を解決していきます。

知識のインプットは必要ですが、お客様の話をじっくり聞いて、自分なりに結論を出していくことの方がはるかに重要です。

それでは今何ができるのか?

ここまで勉強が必要ないと思う理由とそれを形成してしまう原因に関して考察しました。

それでは、今何をするべきなのか?という問いに答えます。

まず第一は環境を変えるのがベストな解決策ですが、これは一番難しいと思われます。

周囲を変えるよりは自分の行動を変える方が容易なので、自分の行動や考え方を変えることから始めてみましょう。

具体的には、自分の将来やりたいことや興味のあることを見つけることです。これは日々の変わらない日常に潜んでいるのかもしれませんが、もし今の生活で見つけることができていないのだとしたら、その変わらない日常というのを壊すところから始めてみましょう。

例えば、今まで話してみたことのなかった友人と接してみたり、見たことなかった動画を見てみたり、行ったことのない土地や国で出かけていましょう。

非日常こそが日常を劇的に変えるエッセンスを含んでいるのです。

 

結果として、もしやりたいことが見つかったなら、それが学校の勉強が必要なことなら取り組む動機になりますし、必要ないならやりたいことに学校の勉強をしなくてもいいので必要なことを学び続けましょう。