目次
結論
Youtuberが寄付する理由は善意と利益を両立し、関わる人を幸せにする素晴らしい施策です。
善意
まずはこの動画をご存知でしょうか?
これは【Repezen Foxx】の社長のDJ社長さんがYoutuberのヒカルさんがコロナで国内の死者が多数出ているインドネシアへの寄付を迫るという動画です。
この動画内でヒカルさんは寄付をすることを決断しています。
インドネシア語の字幕を付けて、動画が流れています。
元々インドネシアへの進出を考えていた【Repezen Foxx】はコロナの影響で進出ができなくなりました。
そこで寄付をしたいと申し出て、他のYoutuberとのコラボを始めて、コラボしたYoutuberに寄付を迫っています。
やらない善意とやる偽善であれば、間違いなくやる偽善の方が社会のためになっていると言えます。
利益
利益に関してはYoutubeを活用したビジネス面がメインですが、銀行員的なポイントでは税制面のメリットも少しだけあります。
ビジネス
再生回数
先ほどやらない善意とやる偽善と表現しました。
ここがポイントです。
このように評価が二つに割れるような事象は、大きな議論を巻き起こすことが多いです。
Youtubeでの収益は基本的には広告収入ですので、議論が多くなるにつれ再生回数が増え利益が大きくなります。
今回の動画ではインドネシア人を対象にすることで関連する動画を視聴していた層へのアプローチを行える施策になります。
「日本のわけのわからんYoutuberが寄付してきたらしいぞ。どれどれ見てみるか。」
という形で再生回数が伸びていくわけです。
タイトルもインドネシア語にしたものもあり、検索流入でインドネシア語での「日本 インドネシア」という語群を取りに行っているという意図が垣間見えます。
【Repezen Foxx】は少し前に投稿した動画が原因でインド人から大炎上した経験があり、おそらくそのことがきっかけで
「海外で炎上するってことは自分たちが出している動画は海外の人にも見られているんだ。」という気付きを得たのでしょう。
トップTiktokerはフォロワーに海外の方が多いことも鑑みて、Youtube上でも海外を意識した戦略を取っているようです。
チャンネル登録者
再生回数が伸びれば、自然とそのうちの数%は動画に好意を持ち、チャンネル登録をしていきます。
今回の動画では
・インドネシア人
・寄付への関心が高い人
・コラボ先のYoutuberのファン層
をターゲットにした施策であると考えられ、この層はおそらく今までの【Repezen Foxx】の視聴者層とはかぶらないと考えられるので有効な施策と言えます。
税制
寄付は税制の優遇のメリットがあります。
個人としての寄付
個人として寄付した場合には、寄付金控除・寄付金特別控除のいずれかを選んで受けることができます。
それぞれどちらかの優遇を受けることができます。
所得控除:所得金額 -(寄付金合計額 - 2,000円)
税額控除:所得税額 -(寄付金合計額 - 2,000円)× 40%
詳しくはこちらのサイトをご覧ください。
法人としての寄付
法人としての寄付の場合、その寄付金を損金算入=経費として計上できるので決算前に利益が残っていた場合、利益の圧縮になります。
Youtuberの場合、動画内で寄付をコンテンツ化することで宣伝効果を得つつ、経費算入することができます。
動画内でヒカルさんは寄付する宣言をしていたので、おそらくヒカルさんの経営する企業の内利益が多く出すぎている会社からの寄付という形をとるのではないでしょうか。
個人でも利益追求と社会貢献ができる方法
冒頭紹介したYoutuberでなくても社会貢献と利益の追求を簡単に行う方法として最近流行している方法としてソーシャルレンディングがあります。
不動産への投資の案件が多いのですが、新興国のビジネスの資金調達の案件もあります。
少額から出資をすることでリターンももらえるという仕組みになっています。
このサイトもソーシャルレンディングで年3%~4%のリターンが得られるものもありますが人気なのですぐに出資枠が埋まることが多いです。
個人的に使っているのは【クラウドクレジット】 です。
まとめ
ここまで意図して寄付を行っていたのかは疑問ですが、願わくば寄付のパワハラ的なコラボが多くのYoutuberに浸透し、若い層が寄付や社会貢献へのきっかけになることを祈ります。
普段お金を使うときに、その先に誰がメリットを享受してどんな効果があるかを意識してみると面白いかもしれませんね。