目次
結論
結論から述べると継続をするのに必要なのは以下の2点です。
- 目標を分解する
- なぜ継続できないのか
それぞれについて解説していきます。
目標を分解する
まず突き詰めていただきたいのがなぜ継続をする必要があるのかということを考えていかなければなりません。継続ができないケースの多くでは、そもそも何のために継続するのかを見失っていることが多いように感じます。
例えば、英語を話せるようになりたいと考えて、英単語を毎日20個覚えることを継続しようとしているとします。これはほとんどの場合継続することはできません。英単語を毎日20個覚えるだけでは英語を話せるようにはなりません。目標が英語を話せるようになることであれば文法や表現を学んだり、話が通じるかどうかのテストをする必要があります。英語が話せるようになるために施策として英単語毎日20個覚えるというのは目標に対して筋の悪い施策であるということです。
またもっと言えば、英語を話せるようになりたいと思ったのに特に理由がなく今の時代必要だからといった具合に漠然とした理由であった場合、話せるようになった後のイメージが固まっていないのでいつまで続けるのかも見えません。ゴールが決まっていないマラソンを走れるほどたいていの人間は強くはありません。
ここで言いたいのは継続する前に目標を達成した後に自分がどうなりたいのかを明確にし、目標達成に至るまでに必要なことを因数分解してみるということです。
(目標)
1年後に英語使う会社に転職して年収アップ
=英語を話す+聞く+読む+書く
(そのためには)
英会話で実践+毎日海外ドラマを見る+英語の新聞を読む+英語でブログを書く
(より分解すると)
=英単語+文法+表現+対話テスト
(達成基準)
=言いたいことが英会話講師に伝わる
+字幕がいらなくなる
+新聞を読むのに辞書がいらなくなる
+すらすらと文章が書ける
このように分解して考えると本当に必要なことがわかりますし、できるようになったことに達成基準もわかれば漠然と継続する必要もなくなります。
なぜ継続できないのか
継続する目標も明確で、やることも決まっているのに継続することが難しい場合、なぜ継続できないのかにスポットを当てて考えていきます。
継続ができない理由は外的要因と内的要因に分けて考えることができます。
外的要因には例えば急な飲み会や友人からの遊びの誘いなどが挙げられます。継続をしたいのであればこの外的な要因を取り除く必要があります。先ほどの例であれば英語を勉強する時間を朝にすることによって急な飲み会にも対応できますし、友人からの遊びにも行くことができます。これはあくまでも一例ですが、外部環境の何が継続の邪魔をしているのかを分析して、それを防ぐような施策を立てることが重要です。
内的要因は、単純につまらないややる気がわかないなどが挙げられます。この場合重要なのは、その気持ちの出どころを分析することと意思ではなく継続しなければならない環境を作り出すことが重要です。
まず気持ちの問題ですがつまらないと感じているときを分析すると「つまらない」は「できない」と「知らない」に分解することができます。「できない」を解決するためには、指導者を探したりどこでつまずいたのかを考え直すことが重要です。「知らない」を解決するためには、インプットの量を増やしたり、第三者の意見を取り込んだり、知らない場所に行くなどをすることが重要です。
他にも、友人関係で嫌なことがあったせいでモチベーションが下がってしまっているとします。この場合は、その人間関係を断ち切ったり、問題を解決することに注力し継続できる環境を整備する必要があります。
ここで言いたいことは、極端に言うと継続の邪魔になる存在を根本から解決することが最も重要であるということです。
また継続できる環境をみずから作りに行くことも有効です。
例えば皆さんが中高生のころ部活動や受験勉強は意識しなくても継続することができたのではないでしょうか?これをヒントに継続するための環境整備に必要なことを考察してみます。
部活や受験勉強の場合、
- 目標をともにする仲間がいること
- 教師や親、学校というある種の強制力があること
- 自分がやりたいことや自分に必要があること
が挙げられると思います。確かに同じことを一人でやるよりも仲間がいたほうがモチベーションが上がり、壁に当たっても気軽に相談できる環境があるといえます。学校のように毎日行かなければならないような環境で監視する存在がいると継続せざるを得ないですよね。部活は好きな部活に入っていることがほとんどですし、受験などは必要なことであるがほとんどです。
これを今に当てはめて考えてみます。先ほどの英語の例ですと、
- 同じく英語を毎日勉強する仲間を作る
- 少し高めの英会話を毎週予定に組み込む
- 英語が将来的に必要になる環境を作る(転職の内定をもらう等)
など行うことによってより継続ができるようになるのではないのでしょうか。
まとめ
今回の継続に関するテーマを書こうと思ったのは、人間の意志は必ずしも強くないと思ったからです。意思は感情に依拠することが多いので、感情ではなく理性によって自分の行動を支配することが重要なのでは?と考えました。なにか問題にあたったときは、その根本にはなにがあるのかを分析することと行動を起こすときは感情を一度殺して論理的に考えてみることが肝要であるというのがここでの結論です。