意見

銀行員新卒1年目でロレックス買ってみた

目次

Rolex Datejust 41

まず私が買ったロレックスについて簡単にお話しさせていただきたいと思います。私が買った時計は「Rolex Datejust 41」のダークラジウムという種類です。

私が購入した時の価格は¥1,042,800-でしたが、現在Amazonでは¥1,986,980-で公式サイトでは¥ 1,020,800 -となっています。時計のスペックに関しては、リンクから確認していただければと思います。

(Amazonで売れたら大体2倍やん、、、、、、、というのは内緒)

なぜ買ったのか?

まずきっかけですがシンプルに前に使っていた時計が壊れたことが原因です。

以前はCalvinkleinの2万円くらいの時計を大学3年生の春くらいからトータルで3年ほど使っていたのですが、ベルトの部分が壊れてしまったのです。

就活をともにした時計と別れるのはいささか寂しく思い、修理に出そうとも思いました。

しかし修理に出すと1万円かかるといわれ、今後また壊れても1万円、、、と積み重なっていくのもったいないと思ったので丈夫でいい時計を購入しようと決意しました。

新しい時計を買う上で条件にしたのは、丈夫であること1点でした。

これだけだと時計を絞るに至らず、時計屋を彷徨うだけでしたので職場の先輩に時計に関して相談しました。私の職場は富裕層をターゲットにした金融営業をするところでした。

富裕層の方は時計にこだわりを持つことが多く、時計の話からアイスブレイクしてから商談が始まることが多いよと先輩が話していたため、時計のハイブランドに興味を持つようになりました。

商談にも使えるという点で時計を見たことがなかったので新たな観点だと思いました。

ハイブランドの時計を選ぶ上で一番詳しいのは誰なのか?と考えた結果、中古の時計のディーラーに相談に行きました。

話を聞きに行ったのは新宿のBESTという時計屋です。ここは地下1階が中古の時計を取り扱っており、もちろんロレックスもたくさん並んでいました。

ここで話をお話をしていただいたディーラーの方に時計ブランドに関してたくさんのことを教えていただきました。特に印象に残っていたのはことが2点あります。

1点目は、時計を資産として考えるという視点です。ハイブランドはBESTさんがやっているように中古マーケットができるほどに流動性がある商品のようです。

ものによっては新品よりも値段が高く取引されることもままあるとのことでした。

2点目は、ロレックスとそのほかの時計の関係です。

ロレックスは中古マーケットでは値下がりがしづらいという特徴があります。他の時計が50%以下まで下がることが多いのに対し、ロレックスは70%ほどで値下がりが止まることが多いとのことでした。

また一方で値上がりで考えるとロレックス以外の方が相場によっては値上がり率が高いとのことでした。流通量がロレックスより少ない分、杯盤や限定版の価値が著しく上がるとのことです。

値下がりに関してはロレックスの高い品質が原因で、値上がり率が低いのは他の時計と比べると市場に流通するロレックスが多いからであるとのことでした。実際、BESTにもロレックスの中古が一番ディスプレイされていました。

以上のことから、私が時計を買う上で大切にしようと思った条件は

  • 丈夫で質がいいこと
  • 商談でフッキングトークに使えるハイブランドであること
  • 資産価値が落ちづらい時計であること

の三点でした。

このことから私が購入することを決めたのは、ロレックスにしようと考えました。

私は金融の視点から時計を購入することを考えてみました。

私が購入を決意した2019年の相場では、米中貿易摩擦で株式市場が非常に荒れているような状況でした。米中の問題はただの貿易の問題というよりは経済の覇権を争う対立で一時的には関係が改善しても、長く根深い対立になると考えていました。

中国が世界の工場として機能することによって物価が安く抑えられていた状況が少しずつ変わっていくのではないか?と個人的には考えていたので、物価は上昇すると予想しました。

また日本経済の行く末を考えた時にも、円の金利が上がるとも考えられず、日銀政府ともに緩和の姿勢であることを考えると円安に長期的には推移すると考えており、それはロレックスのように輸入製品の値上がりを意味します。

円安進行と物価上昇の期待とロレックスのマーケットを照らし合わせると買うべきはロレックスであると考えました。

ロレックスを買うと決めた後、ロレックスの正規店に向かい、時計の説明を受けました。ロレックスはアフターフォローが手厚く、定期メンテナンスをすると新品のような状態で戻ってくるという点でも資産価値という点では素晴らしいと考えました。

当時の貯蓄・運用資産の合計が約90万円ほどだったので、100万程度の予算で購入できるものの範囲で紹介していただいて一目ぼれしたのが先ほど紹介した「 Rolex Datejust 41」でした。

シンプルなところに惹かれ購入したいと申し出たのですが、世界的に人気で在庫がないとのことで入荷したタイミングに店頭に来た客が買っていくとのことでした。中国人が日本にきて購入していくことが多いらしく銀座にあるロレックスを取り扱う店すべてでも在庫がありませんでした。

最後に行った新宿の伊勢丹で購入権の予約ができるらしく予約をして在庫が届くのを待ちました。

9月ごろに予約をして購入をしたのが2020年2月でした。そこまでに2万円の値上がり、消費税増税2%を経験しました。

これほど増税に対して、憤りを感じたことはありませんでした。富裕層をターゲットにした営業をする上で課税に対する対策がお客様に刺さる理由を体感できたように思いました。

100万どうやって作った?

 

買って学んだことをお話しする前に新卒で100万なんか作れるんか?という疑問にお答えします。

私は学生時代のインターン先で4年生の3月にかなりコミットしていたので4月の初任給と合わせると50万円近く現金がありました。また実家暮らしであったので家賃等のコストもかかっておりません。

また入行してから初めた資産運用で米株インデックスファンドと仮想通貨FXにほとんど給料の大部分を投資していたおかげで春から夏までにかけた仮想通貨の上昇トレンドに乗れたことと夏場に買い増ししまくった米株が上昇しまくり、最高値を付けたところで売却できたことが大きな原因です。

今思えば仮想通貨FXに関してはかなり運がよかっただけだなと思うので皆さんにはお勧めしません。以上が100万円作った方法です。

ロレックスを買って学んだこと

ロレックスを買って学んだことは、「お金には価値がない。」ということです。

お金の機能は価値の保存・交換・尺度であってそれ自体には価値があまりないのです。特に円は金利もほとんどつかないので持っていても増えません。

価値の上がるものを買わなければお金の価値を示すことができないのです。

ロレックスを購入するためにディーラーや先輩に聞いた話や米株インデックス投信や仮想通貨FXを購入した時に得た知識、ロレックス自体が持つ時計としての機能や品質にこそ価値があると思います。

この話からお客さんとの商談に結び付いたこともあるし、得た知識で金融商品に詳しくなりました。

ロレックスを着けて大手町に向かうと日々の仕事に対する意欲が湧きました。

知識や物は、お金以上に人生を豊かにする効果があると実感しました。

お金を知識や物に変えて、日々の生活をよくするとそこから得た経験は、金融的な投資よりも自身の生活や精神的豊かさへの複利的向上効果があるように感じます。

まとめ

ロレックスを買って学んだことは何かを買うときには、お金だけではなく、精神的・知識的な複利的効果を考えて購入するというのも重要であるということとお金自体を持っていても価値がないので価値のあるものにどんどん変えていこうということです。

古くから伝わる「安物買いの銭失い。」という言葉の価値を再確認する経験となりました。